日刊工業新聞 1995年(平成7年)3月20日

アプロサイエンス バイオに本格参入 たんぱく研究を受託


パソコンによる計測制御・解析ソフトの開発やシステムの受託開発を手掛けるアプロサイエンス(大阪市中央区安堂寺町1の3の13 (電話06-767-4008)は、たんぱく質専門の研究受託部門「バイオ事業部」を発足させ、同分野に本格参入した。製薬会社などの企業や大学、病院、研究機関などからの依頼分析・研究の受託拡大を狙う。同事業部は徳島県鳴門市にある生命科学研究所(電話088-685-8807)内に設けた。たんぱく質、ペプチドを対象に医薬、農畜産、食品などの分野の研究開発や研究支援試薬の開発、研究受託を行う。

同社は九〇年の会社設立と同時に、たんぱく質に的を絞った研究を開始、その構造解析を行ってきた。とくに微量の試料で精製、構造解析する「微量分析」技術を確立。これまで、大阪を中心に関西地区の約二十の企業、大学などからたんぱく質、ペプチドの精製、アミノ酸の配列についての分析・研究依頼を受けてきた。

こうした実績と技術力から、「事業として成り立つ」(青木社長)と判断、事業部設立による本格的な受託活動に踏み切った。ユーザーを全国に広げ、五十程度に増やしたい考え。

また自社の研究設備やスタッフが不足している中堅、中小の製薬会社からの受託を期待。これまでの年間三千万─四千万円の売り上げを、二倍以上の一億円程度を見込む。しかし当面はユーザー拡大に重点を置き、利益にはこだわらない方針で、「まず技術を評価していただいて信頼を得ることが大切」(同)という。