<APRO NEWS> 日経産業新聞2001年6月5日(火)掲載

||| たんぱく質解析を強化

アプロサイエンス 新薬開発向け
【徳島】 たんぱく質の構造解析などを手掛けるベンチャー企業、アプロサイエンスは7月に新サービス「プロテオーム解析」を始める。たんぱく質レベルで細胞の異常などを調べる解析で、病変メカニズムの解明や新薬開発に役立つ基礎データが収集できるという。

 新サービスの展開に備えて最先端の質量分析装置を導入、これをベースに解析作業工程を自動化するシステムの構築を自社で進めている。同装置はたんぱく質をアミノ酸の小さなまとまりであるペプチドの状態で真空中に飛ばし、飛ぶ時間を調べて通常のたんぱく質か、病気で細胞内に生じたたんぱく質かなどを解析するという。

 たんぱく質を作るアミノ酸配列をひとつひとつ確認する従来の解析手法に比べて、「微量のサンプルで高速処理が可能」という。たんぱく質の生成状況から細胞全体の働きを解析するのに適しているという。

 ヒトゲノム(人間の全遺伝子情報)の解読がほぼ終了し、新薬開発などに向けた次のテーマとして、たんぱく質研究が活発化しており、同社は新サービス展開で幅広いニーズに対応する。設備投資額は約1億2000万円。1サンプル当たりの解析受託料は30万円から。

 アプロサイエンスは1990年設立で、コンピューターのシステム開発を手掛ける一方、95年から本格的にたんぱく質構造分析サービスを手掛けている。