
|
|
徳島新聞 2000年(平成12年)6月24日
産学官連携で実用化に期待 徳島市 新技術の発表会
がん医薬品の開発など4研究成果を報告
科学技術の振興や新産業創出を促進する科学技術庁の「地域研究開発促進拠点支援事業」に基づき、県内の産学官が連携して昨年度取り組んだ新技術の成果発表会が二十三日、徳島市内の徳島プリンスホテルであった。がん医薬品の開発など四つの研究が報告されたが、いずれも着実な成果を挙げており、実用化や新事業展開への可能性に期待が集まった。
報告されたのは△人体末しょう動脈位置の自動検出と自動追尾手法の開発=徳島大工学部、県工業技術センター、南プラント△がん細胞に特徴的な生体エネルギー代謝系を利用した新規医薬品開発の試験研究=徳島大薬学部、アプロサイエンス生命科学研究所△ベアリング研削加工くずの高密度成形に関する可能性試験=徳島大大学院、光洋精工徳島工場△産業副産物の建設材料化や利用可能性試験=阿南高専、西野建設。
このうち「動脈位置の自動検出」の研究は、運動中の末しょう血管の血流動態を計測できる装置の開発を目指すもの。動脈硬化や動脈狭さくなどの血管性疾患による循環器疾病の早期発見と予防に有効とされる。研究では、模擬実験で有効性が確認され、装置開発の可能性を示す結果が得られた。本年度は人体に摘要可能な重量と大きさの装置を開発し、人体での実証試験に取り組む予定。
「がん医薬品の開発」は現在の抗がん剤ががん細胞に効果がある半面、他の細胞に副作用があるのを解決する研究。エネルギー代謝系が細胞の増殖に不可欠のプロセスであることに着目。実験に取り組んだ結果、がん細胞で明らかでなかった分子メカニズムの一部の解明に成功した。本年度はさらに研究を続け、開発につなげたいとしている。
研究開発促進拠点支援事業は一九九六(平成八)年度から実施。本県は九九年度に県地域産業技術開発研究機構が事業機関に指定された。
|
|
|
|