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 >「受託分析」>「サンプル調製について」>「サンプル調整時の実験方法(推奨) -PVDF膜への転写方法-

 PVDF膜への転写方法

 セミドライのブロッターを使用してPVDF膜に転写し、CBBで染色するまでの方法を以下に示します。なお、ここでは、トリス-6-アミノ-n-カプロン酸溶液を使用した方法をご紹介いたしますが、トリス-グリシン緩衝液を使用した方法でも、転写後の膜を充分に洗浄すれば、プロテインシークエンサーで分析可能です。



1. 試薬・材料
溶液A : 0.3M Tris, 20% MeOH, 0.02% SDS (pHは約9.5となる)
溶液B : 25mM Tris, 20% MeOH, 0.02% SDS (pHは約9.3となる)
溶液C : 25mM Tris, 20% MeOH, 0.02% SDS, 40mM 6-アミノ-n-カプロン酸 (pHは約9.5となる)
PVDF膜 : 日本ポール, NEN, Bio-Rad, ABI, S&S, ミリポアなどのPVDF膜 (GE ヘルスケアバイオサイエンス(株) の Hybond P は使用できません)
濾紙 : ゲルと同サイズに切ったもの(6枚)
ブロッター : セミドライブロッター
CBB染色液 : 0.1% CBB-R250, 45% MeOH, 10% 酢酸
脱色液(1) : 45% MeOH, 7% 酢酸
脱色液(2) : 90% MeOH, 7% 酢酸
超純水 : ミリQ水


2. 実験方法
(1). サンプルを SDS-PAGE により分離する。
この際、
陰極側の電極液に 1mM チオグリコール酸ナトリウムをフリーラジカルのスカベンジャーとして加える
(2). PVDF膜を活性化するために、MeOH (HPLC用) に 5秒浸し、ミリQ水で軽くすすぐ(これらはサンプルの泳動中に行う)。
(3). PVDF膜は 溶液C 中にて、濾紙は 2枚ずつ 溶液A,B,C 中にてそれぞれ 15分間振とうする(これらはサンプルの泳動中に行う)。
(4). 溶液C に浸した濾紙、泳動後のゲル、PVDF膜、溶液B に浸した濾紙、溶液A に浸した濾紙の順にブロッターにセットする(濾紙は各2枚ずつ)。
(5). パワーサプライに接続して、ブロッティングを開始する。
電流値はゲルのサイズやサンプルの分子量を考慮して決定する。

 <例>
 ミニゲル(1枚)の場合 = 200mA (3mA/cm2) 低電流にて 1時間の転写 (サンプルが
 高分子量のものは転写時間をさらに延長させる)

(6). 転写後のPVDF膜は、ミリQ水で軽くすすいだ後、CBB染色液 で 5分間染色する。
(7). 脱色液(1) で 15分間振とうした後、ミリQ水で3回洗う。
(8). 最後に、脱色液(2) で40秒間振とうした後、膜を乾燥させる。


 こうして調製した PVDF膜から目的のバンドを切り出して、弊社までお送り下さい。12ウェルのミニゲル(約 9×7 cm) で電気泳動した場合、高感度シークエンサー ( 0.2 pmol 以上) で一度に分析できるのは 3レーン分程度、通常感度のシークエンサー ( 2pmol 以上) では 10レーン分程度までとなります。





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